2023/07/15 00:01
金曜日の夜。
職場委員の選挙の為、残業なしで仕事を終えるも、選挙はなかなか終わらなかった。
たった一人だけ投票が終わっていなかった。
仕事でトラブルがあったのか、19:00を回った段階でも帰社しておらず、音沙汰もなかった。
待たせるわけにも行かないので、他の人は帰し、選挙管理委員と二人で開票。圧倒的多数の投票により、またも職場委員に選出されてしまった僕であった。
彼が戻ってきたのは20:00を過ぎており、彼の一票で当選が揺らぐはずもなく、20:40頃には帰路につくことができた。
夕食を外で済ませると、どこかへ旅に出たくなった。3連休であるし、今からならどこへだって行ける。
帰宅すると1時間ほどで準備を完了して、走り出した。久しぶりの小さな冒険の始まりである。
2023/07/15 05:40
週末、関東と東北、北陸は大雨の予報であり、進路は西に限定されていた。
出発したのは日を跨いでからなので、そんなに長く運転することはできない。
とりあえず進路を西に向け、諏訪湖SAで一泊し、作戦を練ろう。
…そう考えていたが、日中の疲れが出たのか、首都高で進路を間違え、乗り直したりしているうちに眠気の限界が来て、談合坂SAで力尽きた。
3:00のことである。
仮眠のつもりだったが、暑さからうまく寝付くことができず、寝たり起きたりの繰り返しで、
気がつくと日が昇っていた。
寝起きは最悪だが、仕方がない。
多少体力は回復した為、トイレを済ませてから出ることにした。
2023/07/15 05:51
トイレを済ませると、一軒だけ出店がやっていた。
談合坂は3連休初日ということもあってか、人が多かった。
準備中かと思ったが、話しかけると
「何にしますか?」と対応してくれた。
寝起きなのであまりお腹に入らないので、
たこ焼きを注文。
車内でいただくことにした。
食べながら旅行の行程を考える。
長野あたりでどこかと思っていたが、ここまできたら、以前岐阜に行った時に閉鎖されていた
「上ヶ流」
に行ってみるべきではないか。
岐阜なら行っても、なんとか戻ってこれるだろう。
そう考えてとりあえず岐阜へ向かってみることにした。
2023/07/15 12:32
岐阜と言ったら何か。
いきなり真の目的地たる「上ヶ流」へ行くのも面白くない。
そう考えた僕は岐阜駅へたどり着いた。
とりあえず岐阜駅にナビをセットしたから着いたわけではない。
勘違いしないように。
2023/07/15 12:33
岐阜と言ったら何か。
その答えをまだ知らない。
でもこれではない。
黄金の信長像は岐阜駅を見守る形でいた。
信長は派手好きだったという。
この鎧、信長にしては普通な気がする。
金色に騙されていないか。
でもマントはかっこいい。
あと聞き慣れてしまったから違和感がないが、
信長"公"なんですね。
公爵ということ?
2023/07/15 12:38
岐阜駅には駅周辺に鮎の駅と呼ばれる池があるらしい。
池と評したが、実際は川。鮎が放たれていると言われなかったら、駅のモニュメントとしてスルーするレベルだ。
あゆはおるのかな。
2023/07/15 12:39
鮎の駅は存外にしっかりした作りで、橋もあり、自然の川を丁寧に再現していて見応えがある。
しかしながら、肝心の鮎が泳いでいる姿が見えない。
暑さのせいかな?
2023/07/15 12:39
外は35℃を超える灼熱となっていた。
日陰にいても生暖かい空気でボーッとしてくる。
特に湿度がひどく、こもった暑さになっており、座っていることもままならない暑さだった。
鮎の駅に飛び込みたいほど。
岐阜駅は素晴らしい作り込みであるが、細部を見て回るほどの元気はわかなかった。
外にいるだけで体力を奪われる…岐阜の暑さは想像以上のものであった。
2023/07/15 17:02
岐阜駅で体力を奪われたせいか、上ヶ流に到着するのにかなりの時間を要した。
休み休み行っていた為、到着したのは17:00を回っていた。
ナビ通りに向かうと、駐車場には係員がおり、簡易地図をくれた。
駐車場代が必要なのかな?とも思ったが、そんなことはなく、募金箱が置いてあるのみだった。
申し訳ないので五百円を投入。
車は自分を含め3台ほど。
お勤めご苦労様です。
2023/07/15 17:03
上ヶ流は日本のマチュピチュと呼ばれており、山の上から見ると、山を開墾して作った棚田が見渡せる為、まるでマチュピチュを見ているようだという。
つまり見渡す展望台まで山を登る必要がある。
地図によると片道20分ということだ。
20分なら余裕ですな。
2023/07/15 17:04
遊歩道の脇にひっそりとさざれ石が。
国歌に謳われるだけあって、厳かな雰囲気の石である。
しかし、何故ここにさざれ石?
2023/07/15 17:05
いつのまにか、舗装されてない道に出てきた。
陽が落ちてきたのか、気温は下がってきたが、まだまだ暑い。
斜面もキツくなってきた為、汗だくになってしまっていた。
水持ってくればよかった。
2023/07/15 17:11
しばらくいくと休憩場所が。
腰を落ち着けようと思ったが、座ったら立てない気がしたので、見送ることに。
思ってたより山道ツラい。
暑さのせいかな。
2023/07/15 17:15
だいぶ上がってきた。
斜面がキツく、足が悲鳴を上げ始めた。
途中、降りてきた人とすれ違う為、脇道によけたが、疲労で座り込みそうだった。
もうちっとで展望台だ。
がんばろ。
2023/07/15 17:16
登っていると気になるのぼりが。
「通学路注意」
嘘やろ?
こんな山道を、毎日登ってる子がおるの??
というか、こんな道を通わせる学校があるの?
何に注意?
熊?
2023/07/15 17:18
到着しました。
展望台と言われなければわからないほど雑な作りだった。
というか、丸太が2本置かれているだけ。
斜面がキツイ為、下手したら転げ落ちる。
だが、景色は素晴らしかった。
さすがマチュピチュ。
だけど、落ち着いて眺められない。
転げ落ちそうだから。
地図を見ると、この上に岐阜市内を見渡せる展望台があるのだとか。
どうしよう。
でも、さらに20分、水もなし、日も落ちてきてるし、このまま急な山道を登っていけるのか。
やめとこうか。
今なら充分引き返せる。
早く引き上げて、美味しい飯どころを探そう。
それがいいよ。
安全第一。
2023/07/15 17:31
何故登るのか。
そこに山があるから。
そこに意地があるから。
しかし、早くも後悔する。
全然つかない。
斜面がキツイ。
2023/07/15 17:32
何故登ってしまったのか。
キツイ斜面を登り切った後に、看板を発見。
近づくと、ゴールはまだ先の模様。
でも体力は限界に近い。
後にはもう戻れない。
先に進むしか。
2023/07/15 17:35
信じられないが、ゴールにはバス停によくあるベンチがあるだけだった。
しかも看板も壊れている。
看板がなければ、ここがゴールだと誰が思うだろうか。
しかし疲れた。
そう思ったからなのか、体は自然とベンチに吸い込まれていくのだった。
2023/07/15 17:35
ベンチに座り顔を上げると、岐阜を一望できる絶景が広がっていた。
山間部の間から岐阜市街が見下ろせる。
とても素晴らしい景色だ。
いい景色を見ると少しだけ体力が回復する。
帰り道はなんとかなりそうだ。
でも、もう少しだけ。
2023/07/15 17:40
帰り道は車の通り道なのか。
非常に歩きやすかった。
山道は下りの方がツラいとよくいうが。
今回は下りの方が楽であった。
2023/07/15 18:08
しばらく歩くと駐車場が見えてきた。
帰路は40分かかると地図にはあったが、道が楽なのもあってか、思ったよりすぐ着いてしまった。
夕飯はどうしよう。
岐阜に関わるものが良い。
でも、動き回ったから、肉が食べたいな。
…飛騨牛か。
2023/07/15 19:29
駐車場で、Google先生におすすめ飛騨牛店を探してもらう。
焼肉ではなくステーキを食べたい気分。
たが意外と店がない。
営業時間もちょうど良いところがない。
何件か断られた後、「飛騨牛かわい」に電話。
「うーんいいですよ。」
と答えてくれたが、到着時刻を聞かれると、1時間はかかる距離だっため、19:30で予約したいと伝えた。
店主は唸りながら「19:30はちょっと…少しでも早くきてください」と言ってきた。
タイムアタックのスタートである。
2023/07/15 19:43
Google mapの予測時間はとても正確。
どんなに頑張っても数分の誤差しか出せない。
今回もやはり誤差はほぼなく、19:30に店の到着。
すごいねGoogle。
お店に到着すると、何も怒られることなく先に通される。
客は僕一人のようだった。
メニューはコース料理のみ。
ヒレコースとサーロインコースで悩んだが、
がっつり行きたかった為、サーロインコースを選択。
すると先付けが出てきた。
とても美味しい。
が、お腹が空きすぎてなんの料理か聞くのを忘れてしまった。
2023/07/15 19:50
サラダと、ステーキに使う調味料が運ばれてきた。
ステーキ屋さんなだけあって、色々な調味料がある。
ゆず醤油、沖縄の塩、マスタード、ガーリック醤油
店主曰く、お肉を一番美味しく味わえるのは塩なのだとか。
2023/07/15 19:56
飛騨牛 サーロインステーキ 150g
米沢牛、松坂牛はては知田牛等さまざまな牛を頂いてきた私ですが、一つ言えることが御座います。
ある一定のラインを超えると味の違いはわからない。
全部美味しい。
舌が馬鹿だから…
すごく美味しい。
語彙力もなくなる。
添えられた夏野菜も美味しい。
ピーマンの天ぷら、ナス、椎茸、長芋、あと謎のジャガイモ料理。
ただただ美味しい。
至福の時間だ。
2023/07/15 19:57
ご飯とお味噌汁に糠漬け
非常に助かります。
サーロインステーキ。
いくら美味しいとはいえ、半分を過ぎたあたりで脂身がキツくなってきた。
ヒレにしとけば良かったかも。
30歳超えてから、脂身が胃に堪えるようになってしまった。
歳を感じますな。
2023/07/15 20:20
美味でした。
コーヒーとデザートで締める。
さて、これからどうしようか。
お風呂はこの先に見つけてある。
スーパー銭湯の数は関東ほど多いわけではないので行けるところは限られている。
問題は寝るところ。
夏の車中泊は泊まる場所が重要。
標高が800m高くなるごとに、平地から6℃ほど涼しくなると言われている。
26℃は下回らないと眠れない。
網戸等の対策があれば別だが、車内は閉め切ってしまうと、密閉されている為、人間の体温で車内は外気温より高くなってしまうのだ。
岐阜市街を抜けて、飛騨高山の方に行くのがベストか。
2023/07/15 20:50
どことなく南国風の外装。
ちょっと古臭さを感じるのも味があって良い。
サウナと水風呂を楽しみ、大浴場でゆったりくつろぐ。
水風呂で体が冷えてる為、温かいお湯が心地よい。
このまま寝ちゃいそうになる。
今日は飛騨高山で休み、明日長野に向かおう。
目指すは美ヶ原。
進路を決めると、最後に水シャワーで体を冷やして出ることにした。
2023/07/15 23:04
飛騨高山へ進路を定めた僕は、今宵の宿場を
「道の駅 桜の郷 荘川」にすることにした。
標高も800m以上ある為、外気温26℃は下回るだろう。
ここから下道で約2時間ほどの距離であり、疲れた体でも充分走れる距離だ。
そう思っていた僕は、身体に蓄積された疲労を甘く見ていた。
走り出したのも束の間、非常に強い眠気が襲ってきたのだ。
下道2時間はとてもじゃないが走りきれないと判断し、高速を使うことに。
だが、これも誤りだった。
下道は道にもよるが、最悪路肩に寄せて休憩できる。
しかし、高速は乗ってしまったが最後、PAやSAに入らない限り止まることができない。
非常に強い眠気に、何度も意識を失う。
眠気覚ましには色々な方法があるが、ここまで強い眠気には何をしても対処ができない。
眠気を取るには寝るしかないのだ。
このままでは事故してしまうので、次のPAまで頑張り、そこで休むことにした。
10kmがながい…いしきをふるいたたせるんだ